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秘湯をゆけ!那須岳 【スペランカー登山隊】 [登山]

那須岳表紙.JPG


5月の終わり、平日に会社を休んで山に登ってきました。  ブヘー(>_<;)


場所は栃木県と福島県の県境にある那須岳。


那須岳は活火山なる山で、主峰の茶臼岳では所々で噴煙が上がっています。


そんな活火山に、我々スペランカー登山隊が挑んできましたよ。


活火山に挑むなんて、まさにスペランカー(無謀な洞窟探検家の意)っぽいでしょ?

でもね、那須岳に挑むテーマはただひとつ。

山奥にある秘湯の温泉に入ってゆっくり過ごすことで~す[るんるん]

(全然スペランカーっぽくねーじゃねーか)


その秘湯は、山の中を最短ルートでも2時間以上かけて歩かなければ辿り着けない場所にあります。


「三斗小屋温泉」 と言われる歴史のあるお宿に一度は泊まってみたかった。 そして下山ルートには

これまた秘湯の宿 「北温泉」 を目指します。 ここもまた言わずと知れた秘湯で、あの映画にもなった

「テルマエ・ロマエ」 のロケ地にもなった場所。


昔、お風呂かなにかのCMで小さな女の子が 「プ~ルみたい」 と台詞を言うCMがありましたが、

まさに 「プ~ルみたい」 と自分に言わせるほどのデカイ風呂があることでも知られています。

(あーそうかい)


というわけで、今回のテーマは 「秘湯の温泉をゆく」 です。


そんな山行に挑むメンバーは、隊員S氏とわたくしの2名で。

(隊員N氏は諸事情により断念)


それと那須岳は日本百名山にも選ばれているのであります。

となれば、この企画・・・





日本百名山全制覇(絶対無理だよ)プロジェクト! でござーい。



ちなみに那須岳という名前のピークはございません。 日本百名山の著者深田久弥曰く、那須岳は「茶臼岳、

朝日岳、三本槍岳」の3つ山の総称だと言ってるようです。

であるならば、この3つの山を制覇してこそ那須岳制覇と言えるのではないでしょうか。


人それぞれですが、主峰の茶臼岳に登れば那須岳制覇。 最高峰の三本槍岳に登れば那須岳制覇・・・とする

場合もあるでしょうが、我々登山隊としてはそれでは納得がいきませんw 3座制覇してこそでしょ?と。。。


んなわけで、3つの山を二日にかけて制覇することにしました。


一日目はロープウェイで山頂駅まで行き、まずは1座目となる茶臼岳に登頂する。

そこから三斗小屋温泉まで山の中を歩きそこで一泊。


二日目は三斗小屋温泉から朝日岳に向かい2座目。 そこから3座目となる那須連山最高峰の三本槍岳まで

縦走し、那須岳制覇を目指す。 下山は「中の大倉尾根」を下って北温泉がゴール。










【一日目】

早朝4時半起床。 前日は出張先の富山での仕事を終え、夜遅くに家にマッスルリターンズしてから

山の荷造りを始めたのであんまり寝れてない。 起きて眠い目をこすりながら窓の外を見ると、、、




ど、土砂降りの雨じゃないかい!!


いきなりテンションガタ落ちで、眠気が一気に醒める。 まあ雨だとはわかっていましたけれども

最初から土砂降りの光景は見たくないよね。 家を出る前から心折れるよw




隊員S氏との待ち合わせはJR黒磯駅にて。


先に駅に到着していた隊員S氏から電話がかかってきた。。。




「隊長! 大変です! ロープウェイが・・・
ロープウェイが強風で動いていません!」
  と。


「なにィ!! ロープウェイが動いていないだと!? くっそお!
登りはロープウェイで楽できると思ってたのに!」


(あんたら登山隊なんだから歩きなさいよ)




那須岳は  ”強風の山” とも言われているくらいなので、ロープウェイはよく運休するという情報は

掴んでいたので想定内。

でも観光案内所でバスのフリーパス(2日間有効で百円お得[るんるん])を買おうとしたら、受付の人が

「ロープウェイ動いてませんけど、本当にいいんですか?」

な~んて聞くもんだから、一瞬躊躇するじゃないかい!!

我々は登山隊ですよ! ロープウェイなんて使いませんよ! (←使う気マンマンだったくせに)

山頂まで歩くんだからロープウェイなんて関係ない!

と、、、心の中で半ベソかきながら叫んでました。

(子供かっ)


それからバスに揺られながら一時間、ずっと地図とにらめっこ。 強風だと言うことは、もしかしたらこの日

茶臼岳の山頂に行けないかもしれない。 となると、二日目の工程がより厳しくなる。 ルート変更やら歩く

時間の積算など試行錯誤していたら、あっという間に終点のロープウェイ山麓駅に到着してしまいました。



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運転休止中・・・  やっぱりまだロープウェイは動いていないようで。。。


バスを降りたのは我々を含め、たった3組。 ベテランっぽいおばちゃま三人組(後に宿が一緒)と、

山をナメてる若者三人組。 (←朝日岳まで登るような事を喋っていたが格好がまるで登山の格好ではない)




今回三斗小屋温泉に宿泊するのですが、宿は二軒あって、我々は 「煙草屋旅館」 に泊まります。

(もう一軒は「大黒屋」があります)




山麓駅の館内で、隊員S氏がベテランのおばちゃま達に話かけられたそうで、おばちゃま達も煙草屋旅館に

泊まるんだとか。。。

「後程ね~」 とか言って、カッパを着込んで出発して行きました。


煙草屋旅館の夕飯が夕方4時半からということで、11時前ですが早めの昼飯を館内で摂取。




出発前、なんとも雨が止んでいるではありませんか。 さすが晴天率95%を誇る隊員S氏のおかげ。

しかし山の天気は変わりやすいので、我々もカッパを着込んでいざ茶臼岳へと向かう。 (11時2分)


ロープウェイ山麓駅手前、車道の脇から登山口へと向かう道があります。


15分ほど歩くと登山口へ。

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手前に登山カード投入所があるのでそこで登山届を提出。

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一日目のルートはこんな感じ・・・

那須岳地図【一日目】.jpg

山麓駅から峰の茶屋という避難小屋までしょうがなく歩き(ロープウェイに頼るな)、そこから茶臼岳に登る。

そしてそこから三斗小屋温泉に向かうルートです。


いざ、鳥居をくぐり那須岳登山のスタートでい~

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帽子をかぶった狛犬に見送られ、3山制覇を目指す!

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てくてく・・・









たった数分歩くと樹林帯はあっという間に終わり、景色は火山帯の様相に変わります。

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ゴツゴツした石だらけの登山道を登っていきますが、さすがに風も強くなってきた。

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この風ならロープウェイの運休も頷けます。


遠目に峰の茶屋という避難小屋が見えてきました。

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じつはそこが一番風が強い地点だそうです。 なので避難小屋方面へ近づくにつれ、風もさらに強くなってきて

[雨]雨も降り出してきたよ~ん。

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前方にいたおばちゃま三人組に追いつき、先に道を譲っていただく。


避難小屋に着いたのは出発してからちょうど一時間でしょうか。 (12時3分)


とりあえず休憩がてら風が止むのを待つため避難小屋に待避。

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小屋内には登山者10人ぐらいはいたでしょうか。


そういえば先行していた若者三人組がいない。 この天候で奴ら本気で朝日岳に行ったのか!?

カッパもコンビニのやつとか言ってたし、しかも上着はなく半袖一枚だけだとバスの中で言ってるのを聞いた。




避難小屋では15分程風が止むのを待ったかな。 強風のままならおばちゃま達同様に茶臼岳をあきらめ

宿に向かうつもりでいましたが、風が弱まったようなので避難小屋から茶臼岳へのアタックを決行!


とりあえず山頂へ行ってすぐに小屋に戻ってこようと。 行って帰って一時間半ぐらいだし、ここで茶臼の山頂を

踏んでおけば明日が楽になるしね。


出発の準備を整え、避難小屋を出たら・・・

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あら? そんなに風弱まってないでやんのw

でもまあ行けない風じゃない。 視界も良好だし。 というのも、昨年の鹿島槍ヶ岳の経験がここで生きてくる。

あの時の暴風雨に比べればこんな風、比じゃないw


もちろんヤバそうだったら引き返すことを前提にアタック開始! (12時20分)

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・・・って、ゲェー!!!

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早速横風突風の洗礼! 思わずしゃがみ込んじゃったよw


でもその突風の後に風が止んだので足早に山頂に向かいマッスル。

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山が生きていますね。

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しかしながら 「ここは火星か!?」 と思わせるほどの周りの景色ですね。

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カッパを着ていると視界が狭くなるので、横上方からの落石も注意しながら歩くので余計神経使いましたね。


山頂に近づくにつれ、所々で強風が吹いてくるので足止めしながら登っていきました。

3、4回は立ち止まったかな?



















えっちらおっちら[あせあせ(飛び散る汗)]



















山頂の鳥居が見えてきた。

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ここでも風が凄くてね、この位置でしばらく動けなかったよ。




そして・・・  よっしゃー! まずは1座目となる茶臼岳に登頂じゃ~ (12時50分)

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地図には避難小屋から登り50分とあるけど、30分で登ってきたぞ。 うぇ?速すぎないか?

この地図のコースタイム合ってるの?


山頂もまた風雨にさらされているので、お互い写真を取り合って即下山ですよw

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山頂ではお鉢巡りをするように一周グルッとまわって下山することができるのですが、その道で下ろうと思ったら

・・・って、ゲェー!! ダメだ、火口側は風が強すぎてヤバすぎる!

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危険を感じたので登ってきた道を戻ることに。

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結局この時間帯、茶臼岳にアタックしたのは我々だけでした。


避難小屋に近づくと、アタックしようとする人が登ってきまして 「山頂どうでした? 行けますかね?」

と聞かれたので 「所々で突風に注意すれば行けると思います!」 と答えちゃいましたけど、どうなんだろ?

こんな状況の時はススメちゃってよいのかしら?w


避難小屋に戻ったのが山頂から40分後、無事帰還。 (13時30分)


もうね、この日のノルマを達成した満足感が強くてね。 明日の工程が楽になって嬉しいわ~と、

二人でニヤニヤしてましたよw


あとは三斗小屋温泉まで1時間ちょっと歩くだけ。 宿には15時半までにチェックインして下さいと言われて

いたので、まだ時間に余裕があったので避難小屋でゆっくりしてました。 


あ、、、 避難小屋の中はこんな感じです。

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わりと広めの感じですね。


避難小屋の外に出ると、もう雨は止んでました。

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このあと、この森の中を歩いて三斗小屋温泉を目指しマッスル。 (14時16分)


途中にあった案内板。

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三斗小屋温泉では日帰り入浴はやっていないのでご注意下さい。



















えっちらおっちら



















森の中を歩くこと約45分・・・  建物が見えてきました。

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雑誌とかネット画像でしか見たことがなかった風景なので、現地で直接見るとより風情がありますね~


この日宿泊する煙草屋旅館に到着です。 (14時57分)

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・・・って、[晴れ]晴れてきたしw

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旅館のおばあちゃんが出迎えてくれました。

下駄箱にはすでに登山靴が三足。 ベテランのおばちゃま三人組はすでに到着されていました。


部屋に案内され、早速汗だくの汚物を脱いで、温泉じゃ~[るんるん]


露天風呂は15時~17時が女性専用の時間帯とされているので、我々は内湯の共同浴場へ。


そうそう、この日の宿泊者は我々スペランカー登山隊とおばちゃま三人組のたった二組だそうで、

お風呂は貸し切り状態でございましたよ~[わーい(嬉しい顔)]


やっぱ平日最高~[るんるん]


心置きなく風呂場にカメラを持ち込めますw


共同浴場はこんな感じ。

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黒い木の浴槽がまたよい雰囲気で、湯加減も丁度よかった~

ふたつの浴槽共に同じ温度ですが、一番端のビニールシートがかかった浴槽のお湯に手をつけたら、

火傷しそうなほど熱かったよ[ふらふら] これはダチョウの竜ちゃんも入れない程の熱さかとw




温泉に入った後は、せっかくなので外で[ビール]ビール飲もうぜ~と、贅沢な時間を堪能しました♪

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茶臼にアタックした時の天候がまるでウソのような青空。 明日の天気は心配なさそう。

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まったりするS氏w

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宿の夕飯は午後4時半から。 時間が来ると宿泊者には玄関にあるこの太鼓を叩くんだそうです。

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ドンドンドンと、まるで大相撲中継のあの太鼓の音を彷彿とさせます。

思わず土俵入りしようと思いましたよ。 


あ、、、そういえばわたくしが所属する太ろう会、無事に小結に陥落することができました。 

ありがとうございました。

(なにが?)


夕飯は熊の毛皮を飾る大広間にて。

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おばあちゃん曰く家族がライフルで仕留めたんだとか。

(この時、翌朝に熊に遭遇するとは知る由もなかったのである)


夕飯は山の食事って感じ。

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小鉢二皿にはキノコのオンパレードで、わたくしの大嫌いな椎茸も大量に入っておりまして、

おばあちゃん・・・ 残してしまってメンゴw

(でも頑張って一口は食べたよ)


食事時にはベテラン三人組のおばちゃま達とご一緒させていただきました。 ほぼ山の話でしたけどもw 


でもこのおばちゃん達、かなりの強者でした。 日本のアルプスはほぼ制覇されていて、剱岳なんか

ルンルン気分で登っちゃったとおっしゃられてましたw


我々が既婚者でありながら毎月一回は山に登るようにしている事を話すと、、、

「あらぁ? 理解のある奥様ね~」 ですって。 


はい、たしかにそうかもしれません。

よし! 今度無印良品のシューズでも買ってあげるかな。

(あんたも便乗して買ってもらおうとしてるやつだろうが)




さて、夕食も終わり、今度は露天風呂へれっつらごー!


おばあちゃん曰く、露天風呂から見える夕日がとても綺麗だよ~って言うんで、日が暮れないうちに

入ってきました。 宿から外に出て、小高い丘に上がって行くとそこに露天風呂があります。

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思ってたより大きめのお風呂でした。

石造りの楕円形のお風呂で、熱いほうとぬるいほうの2槽に分かれています。


もちろん露天風呂は貸し切り状態。

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いや~ 職場の同僚たちが今頃仕事をしている中、こうやってS氏と二人で秘湯の温泉なんか浸かってて

大変申し訳ない気持ちでいっぱいでしたよ。

(明らかなウソをつくな)




入湯してから30分後、徐々に夕暮れとなってきた山並みの景色・・・

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1時間後・・・

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夕日が山の稜線と重なって、ダイヤモンド那須(なにそれ?)を見たかったのですが、、、

グムー雲がずっと邪魔してたわい。




さて、ここで一時間以上もお風呂に浸かってしまいましたが、いい湯加減・・・でなくて、いい加減二人とも

茹ダコになってしまうので上がりましたが、十分に温泉を堪能させていただきました。


ちなみに翌日の土曜日の宿は満室だそうで、この露天風呂も人で埋まっちゃうんだろうな~って思うと、

やっぱり平日は最高~[るんるん]

(わかったよ)


[夜]宿の消灯は午後9時。

我々はその日睡眠不足と早起きだったので、午後7時には眠りについたのであった。。。[眠い(睡眠)]

















【夜中の出来事】

夜中の午前二時頃、変な音で目が覚めました。

部屋の中でなにか音が聞こえてくるんですよ。

部屋は和室の畳みなのですが、畳みが擦れるような音がするんです。 ザザザって感じの音です。

音はだいたい3分~5分置きだったりで時間はまちまち。

最初はわたくしの左側で寝ている隊員S氏が布団から出した足で畳みを擦っているのかな?

とも思ったのですが、音がした時にS氏が動いている様子はなく、どうも違うようで。

目をつむりながら耳を澄ますと、その音はS氏側とは逆、わたくしの右手側から聞こえてくるのがわかった。

右手側には自分の荷物が散らばっており、荷物の何かが動いて畳みを擦っているのか? 何が原因で

ザザザっと音がしているのかがわからない。

音がした時にサッと荷物に目を向けても何かが動いている形跡はない。 一体なんなんだ?

二度三度確認したけどわからない。

なんだか怖くなってきた。 思わず荷物側に背を向け布団をかぶった。

思いたくはないけど例のアレが物を動かしているのか? ポルターガイスト現象?

そういえば聞いたことがある。 昔ここである事件が起こったということを・・・。

布団をかぶったまま耳を澄ましていると、やっぱり何かがザザザと擦れる音が背中越しにする。

ヤバいよヤバいよ~(泣)

鳥肌が立ってきた。 過去に万座温泉のホテルで経験した恐怖体験が甦る。

しかもなんでこんな時にPerfumeの「ふりかえるといるよ」という曲が脳内でパワープレイしてくるんだ?

(知らんわ)

音に気付いてからどれくらいの時間が経っているだろうか。 一時間ぐらいは寝れてないような気がする。

だとすると、今は午前3時頃だ。

いつまで続くんだこの音は・・・。 いまだ5分置きぐらいに音がしているような気がする。

音がした時に思い切って振り向くか? いや、でもやっぱり怖くて振り向けそうもない。

よし、とりあえず布団から顔を出そう! 怖くて目も開けられないけど。

ザザザっと音がした時に、ハッキリと聞こえるその音の正体を冷静に見極めるんだ!

有り得ないことだがリュックが位置を移動している音なのか、巾着袋とか服とかが移動している音なのか、

それともアレが歩いている音なのか・・・・!?





ザザザ・・・




ザザザ・・・




ザザザ・・・




ん? 何度か耳を研ぎ澄まして聞いていると、小さく電子音っぽい音が一緒に聞こえたような気がするぞ。





ザザザ(ンーン)・・・ 




ザザザ(ンーン)・・・




そういえば聞いたことがある。 この「ンーン」という音を!

もしやカメラのズーム音じゃないのか? そうだよ! 間違いない!

カメラもたしか畳みの上に置きっぱなしだったような気がする!?

よし、次に音がしたらそのズーム音で間違いないか決定付けようじゃないか!

カメラ本体のズームが伸び縮みすることによって、畳みと擦れているに違いない!

枕元にはライトも置いてある。 暗い中、手探りでライトを手に取る。

音が聞こえた瞬間、そのライトで照らしてやるぜ!・・・と、、、その時である。




ザザザ・・・ ピカッ[ひらめき]




・・・って、ゲェー!! カメラのズームが勝手に伸びてる~!

なんでだ? たしか寝る前には電源をオフにしたはずだ!

カメラを手に取り確認すると、電源はオフのままだ。 なんでオフなのに動いてるんだ???

それよりまずは音の正体の確証を得る為、わたくしは畳みの上にカメラを置きライトを当て続ける。

ズームの伸縮で、ザザザ(ンーン)という音がするのかを確認する為に。

さあ早く動け。 動くんだ早く!

そしてその瞬間が訪れた。




ザザザ(ンーン)




ゲェー!!   正解しちゃった~

カメラのズームが今度は縮んだよ!

でもさ、電源オフなのになんで動いてるんだよ。




・・・・・




まぁ、とりあえず音の正体はわかって安藤(安堵)美姫。

カメラの電源をオンにし、覗き窓を覗いてみる。

寝る前には電池残量が85%はあったはずだが、すでに35%になっている。

部屋の中がかなり冷え込んでいたせいで電池を喰ったと思われるが、カメラまで壊れたちゃったのか?

今度は電源をオフにしても電源が切れないオン状態のままになっている。

これではスイッチに関係なくずっとオンのままじゃないか!

ひとまずカメラから充電池を抜いて、安らかな眠りにつくのであった。




・・・・・




(↑この話する必要ある?)




【二日目】

午前4時半起床。


二部屋隣のおばちゃま達はまだ寝ているようなので、露天へ朝風呂しに行くことに。


露天風呂からは朝焼けがまた綺麗でした。今日はよい天気になりそうだ[晴れ]


昨日は遠くまで見ることができなかった雪化粧をした会津駒ヶ岳?も見えていました。


あ、すみません。 夜中の件があるのでカメラはお風呂に持参せずですw


二日目も写真を多く撮りたいので電池の消耗をなるべく避ける為です~



朝も一時間以上は湯舟に浸かっていたでしょうか。

(あんたらホンマに茹ダコかっつーの)


朝食は午前6時半からです。


あ、すみません。 夜中の件があるので食堂にカメラは持参せずですw


二日目も写真を多く撮りたいので電池の消耗をなるべく避ける為です~

(だからわかったよ)


ちなみに朝食にはキノコファミリーが一切出ず[るんるん] 心置きなくお腹一杯になるまでいただきました[わーい(嬉しい顔)]














出発は午前7時過ぎを予定。 二日目のルートは ↓↓↓ こんな感じです。

那須岳地図【二日目】.jpg

宿からの出発は昨日歩いてきた道を戻り、まずは避難小屋を目指す。

そこから朝日岳、三本槍岳まで縦走するコースをとります。

(宿からは朝日岳までの最短ルートとなる)


一方おばちゃま達は隠居倉コースから朝日岳、三本槍岳をのんびり目指すとの事。

ということで、宿の玄関口にておばちゃま達と分かれました。


「お二人は歩くの速いだろうからここでお別れね。 どこかの山で見かけたら声かけてよ?」


「はい。どうか皆さんもお気をつけて」


そう言葉を交わし、我々は宿を出発しました。(7時14分)


森の中に入っていくので、隊員N氏から借りていた熊ベルを鳴らす。














てくてく・・・



















歩き出してから10分経ったぐらいでしょうか。

「雲取山では丁度この時間帯ぐらいに熊に遭遇したんだよな~」 とか話しながら二人で歩いていたら、
熊笹が生い茂る登山道の脇からいきなり 「グオー!!」 と大きな、いきなり間欠泉が

噴き出したような吠えた声が聞こえ、熊笹がザザザッと大きく揺れて奥へと動く気配が!!


一瞬二人して立ち止まり顔を見合わせしまった。 うそだろ? 熊だ!! 


ヤバい。 熊に気付かないフリして足早にその場を離れる!

(いつも以上に早歩きだw)












うちらと熊とはかなりの至近距離だったと思います。

DSC03875.jpg
(上の画像はイメージですw)

画像では大袈裟に近すぎますけど、そんなイメージです。


大きさはよくわからなかったけど、あの吠え方は熊だと確信する。 猪とかのブヒブヒッではない。

いや、もしかしたら くまだまさし だったかもしれませんが。

(は?)


遭遇した場所は下記のあたりですね。

熊出没地点.jpg

このあたりは前日撮っておいた看板の写真にも 「クマ出没注意」 とある。

DSC03878.JPG

場所的にまさにドンピシャですよ[あせあせ(飛び散る汗)]


熊ベルを鳴らしていても熊が気付いていなかったということです。


熊笹の中で寝ていたのか、直前に熊ベルの音がしたのでビックリして起き上がったのかもしれませんね。


こっちも相当ビックリしたけどね。

(心臓が止まるかと思うたよ)


しかしながら、今回の山行に参戦出来なかった隊員N氏から借りた熊ベルを鳴らしていたのですが、

じつは・・・・・














DSC03870.jpg

くまモンが描かれてるっつーねwww


くまモンが熊をおびき寄せてしまったようですw

(どんなオチだよ)









しかしながら、スペランカ~

(滑らんな~という萬田久子風に)









さて、くまだまさしから逃げ切ったところで、水場に到着。

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この水場は延命水と言われているようなので、熊に襲われても延命できるようにその水を飲みましたよ。

(熊に出会う前に飲みなさいよ)


早く森を抜けたいな~とか、森林限界まだかな~とか、ブツブツ言いながら歩いてました。

(しばらく熊に怯えながら歩いてたw)















えっちらおっちら














森を抜けました。 上方には避難小屋も見えてきました。

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森を抜けるとガレ場になりますが、砂利で滑りやすい細い道なので、道を踏み外さないよう注意が必要かも。

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避難小屋がある稜線に出たのが、宿を出発してから約一時間。 (8時19分)


稜線からも会津駒ヶ岳?が見えてます。

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さて、そこからは朝日岳へと向かいます。


前方に見える火山帯の山々を越えて行きますよ。

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手前にある山は右手からトラバースしていきますが、その先は崖もあるスリル楽しい道を登っていきます。


じつはその道を歩きたいが為に、我々は昨日歩いてきた道を戻ってきたのだ。

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火山帯らしい荒々しい山肌ですよね。


カメラでズームすると、稜線を歩く人が見えマッスル。

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あ、、、 夜中におかしくなったカメラですが、やっぱりあのまま電源オン状態が続いておりまして、

カメラを使わない時は充電器を抜くという処置で、なんとか下山するまで電池が持ちこたえました[たらーっ(汗)]


この朝日岳への道はコースマップでは鎖場と記載されているものもありますが、鎖の手摺り場と言ったほうが

正しいかもしれませんね。 


ひと山越えると今度は片側が崖のトラバース道です。

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えっちらおっちら














避難小屋からサクサクと歩くこと40分!

(コースタイムだと1時間5分なのに、おかしいなw)

なんだかあっという間に2座目となる朝日岳に登頂~ (9時0分)

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山頂部では、この小さな石の鳥居がなんとも良い味出してる。




ということで、朝日岳でフェイスフラッシュ!

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朝日岳山頂から見る茶臼岳は迫力ありますね!

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さて、那須岳制覇にはあと1座!


山頂には8分ほど滞在し、最後の三本槍岳を目指す為、サッサと次に向かいマッスル[パンチ]



・・・・・



え? せっかくの晴天なのにもっと景色を楽しんだりゆっくりしていったら?


そうなんですよね。 宿でおばちゃま達にも言われたんですが、うちらはピークハンターだねとw


とくに高山植物に興味があるわけでもなく、景色も見れなくてもいいや的な感覚だし、とにかく山頂に立つのが

一番の目的なので、そう思われちゃいますわね。


宿で食事してた時に、仮に槍ヶ岳を目指すコースのプランを話したら、「そのコースじゃつまらないわよ」 って

ダメ出しされたくらい頂上を目指すのみw


と、、、宿で一緒だったおばちゃま達の話しをしましたが、朝日岳から歩くこと約20分、熊見曾根という分岐に

着いた時に、どこかで見たことがある一行が!





あーーーっ!


隠居倉コースを歩いて来たおばちゃま達と遭遇w

会うならここ熊見曾根分岐の辺りかな?と思っていたことが見事的中w


うちらはこれから三本槍に行きますが、おばちゃま達は朝日岳に寄ってから三本槍を目指すとの事。


休憩がてら5分ほど談笑し 「運がよければ三本槍でまた会えるかもしれませんね~」 とか言いながら

おばちゃま達とは分かれ、先を急ぎます。









てくてく・・・









清水平へと向かう稜線上で、茶臼岳と朝日岳のツーショットと共に。

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歩く前方には尖った山が見える。

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おお~ あれが三本槍か~ ・・・と、思ってたら、あとで全然違う山だったことがわかりました[たらーっ(汗)]


下方に清水平が見えてきました。

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ケルンを越えて清水平へと下る。

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清水平は木道が整備されていて、尾瀬の雰囲気がありますね。 (・・・って、まだ行ったことないけど)

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清水平を抜けてもしばらくは平坦な道が続きます。

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てくてく・・・














三本槍岳が見えてきました。

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丸っこい二つの山の間に細い道があり、そこを登りきり右手に進めば三本槍岳の山頂となります。


しかし 「槍」 と名が付くだけにもっと尖っているものだと思ってました。



















えっちらおっちら[あせあせ(飛び散る汗)]



















この日は晴天のためか、登山者がどこから湧き出て来たのかと思うほど人が多かったですね。

この三本槍への道も細いせいか、すれ違いに時間がかかりました。






さて、朝日岳から歩くこと一時間強!


那須岳の最高峰となる三本槍岳(標高1917m)に登頂しました~ (10時20分)


グムー それにしても山頂には人がいっぱい(^_^;)

どっから溢れ出て来たんだ?よと。 昨日は全然人がいなかったのに・・・。


那須岳としてはここ三本槍に三角点があります。

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けど、「三肉点」じゃなかったぜ~[たらーっ(汗)]


山頂からの景色・・・

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那須岳登頂となる三座目で、この山行初となる二人での登頂フェイスフラッシュをば!

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茶臼、朝日、三本槍の三山を制覇したことで、わたくしにとって新たな1ページが刻まれました。


那須岳登頂にて、、、


日本百名山26座目を制覇!

(わ~ ぱふぱふ~[手(パー)][手(パー)][わーい(嬉しい顔)]


そんでもって百座制覇まで残りは74座・・・






































絶対無理だよ!!


・・・・・


はい、ここで早めの昼食を摂ることに。 といっても、魚肉ソーセージとかチョコレーズンとかごんじりとか、

おつまみをつまんだ程度のモグモグタイム。


人も多いことですし、食を終えたらサッサと山頂を出発だ~ (10時55分)


時間はまだまだ余裕があるんだけど、ゆっくりしていかない理由が別にありまして、とにかく早く下山して、

帰りのバスの時間まで[いい気分(温泉)]温泉宿でゆっくりしたかったのですよ。

(あんだけ秘湯に浸かっておきながらまだ入るかい)


ということで、下山はまず登ってきた道を戻り、北温泉分岐まで向かいます。



















・・・って、あーーーっ!! 
どこかで見たことある3人組があーっ!


再びおばちゃま達と遭遇w


「あらま~また会っちゃったわね~ ねえねえ、どこどこにホニャララのお花いっぱい咲いてたでしょ? 見た?」


「いやいや、すみません花に興味がなくてw」


「あら、そうだったわ~」 という会話をしつつ、また5分程談笑。


おばちゃま達は今から三本槍を目指し、我々は北温泉へと向かうのでここでお別れ。


「これでもう会うことはないかしらね?」


「そうなりますかね。 山頂まではあと一息なんで頑張って下さい」


「ありがとう~ じゃあね~ またどこかの山で会ったら声かけてよ~」

(神奈川県在住の方々なので、どこかで会う可能性はありw)

「はい!ありがとうございました! お気をつけて!」 と、こんな感じの会話だったと思いますが、

おばちゃま達と別れ、いざ北温泉の下山口へ!

DSC03944.jpg

北温泉分岐から「中の大倉尾根」を歩き北温泉へと長いロードを下っていきます。

DSC03945.jpg

しかしこの中の大倉尾根、2時間以上下ってきて思いましたが、このコースの登りはかなりキツそうですねぇ。

DSC03945-1.JPG

登りがキツイことで、丹沢にある塔ノ岳の大倉尾根を「バカ尾根」と呼びますが、こっちの大倉尾根のほうが

よりバカ尾根のような気がするよw














えっちらおっちら[あせあせ(飛び散る汗)]



















下りも終わりに近付く頃、森の中ではセミの声が凄くてね。

熊ベルを鳴らしているんだけど(中の大倉尾根も熊出没地域)、ベルの音が掻き消されて

全然響かないんですよ。 これじゃあ熊にも聞こえんわ。 (←いまだ熊に怯えているw)


そして、前方に川の音と黒い建物が見えてきました。

DSC03946.jpg

長いようであっという間のトレッキングだったなぁ。

DSC03947.JPG

橋を渡った先の建物が北温泉旅館になりんす。

DSC03946-1.JPG



13時4分、北温泉に下山~

DSC03950.JPG

宿を出発してから5時間50分の山旅でした。




バスの時間までは二時間以上はあるので、秘湯の温泉をゆっくり堪能させていただきました。


北温泉の泳ぎ場と言われるプールみたいな露天風呂は、旅館に行き交う人々に丸見えなんですw

こうやって写真も撮れちゃうし。

DSC03948.jpg
(耐震強度が不安な滑り台もあるよw)


混浴なんですけど、さすがに昼間なので女性は入ってなかったなぁ。

着替えるところはプールの脇に小屋があるのですが、裸になってプールまで少し歩かなければならないので

(もちろんタオルで隠して)、女性にはハードル高いかもしれませんね。


深さは普通のプールと変わりません。 腰以上は浸かります。

プール全周に1段台座があって座れるのですが、ヌメヌメしてますw


端から端まで普通に泳いじゃったよ。 さすがにクロールはまずいので平泳ぎでw


あとは内湯にある天狗風呂も最高でした。 熱くてね♪


結局2時間たっぷり、3つのお風呂に入ったかな。

(だからあんたら茹でダコかっつーの)



北温泉旅館からバス停(北湯入口)までは30分ぐらい歩きますので、バスの時間まで

歩行時間を考慮しておく必要がありますのでご注意くださいませ[わーい(嬉しい顔)]

しかも、せっかく温泉に入ったのに坂を登らなくてはならず、また汗が噴き出す始末ですw


というわけで、那須岳秘湯のレポでした~


















































・・・って、ゲェー!!!

・・・って、あーーーっ!!!



旅館を出て歩き出した直後、再びおばちゃま達と遭遇したっつうwww





【那須岳工程】

<1日目>
山麓駅(11:02)⇒峰の茶屋(12:03~12:19)⇒茶臼岳山頂(12:50)⇒峰の茶屋(13:30~14:16)⇒
⇒三斗小屋温泉(14:57)  計:3時間55分

<2日目>
三斗小屋温泉(7:14)⇒峰の茶屋(8:19)⇒朝日岳山頂(9:00~9:08)⇒熊見曽根(9:30)⇒
⇒三本槍岳山頂(10:20~10:55)⇒北温泉分岐(11:13)⇒北温泉(13:04) 計:5時間50分

歩行距離: <1日目>7.1km  <2日目>11.7km <計>18.8km


宿泊: 三斗小屋温泉 煙草屋旅館 (一泊二食付9000円)
日帰り温泉: 北温泉旅館
反省会: 典満餃子 (JR宇都宮駅西口)



おまけ

反省会は、せっかく栃木県まで来ましたので、宇都宮駅に途中下車し、名物の餃子を食べてきました。

お店は宇都宮駅西口を出たところのすぐ近くにある典満餃子さんへ。

駅周辺の餃子屋さんには、人気のお店からそうでないお店まで沢山あるのですが、我々の直感で

そのお店に入りました。 そうそう、中にはビールも置いてない餃子屋さんもあるらしいんですよ。

そんなの我々にはありえないっしょ? っつーことで、もちろんビールがあるお店に入りましたさ。

それが我々にとっては大当たり! なんとも餃子のお店なのに、なぜか砂肝が置いてあるっつうw


DSC03954.jpg

砂肝超人のわたくし、嬉し泣きですw 

そして、メニューにから揚げもあって、から揚げ超人の隊員S氏も満足げw

餃子以外にも我々の大好物がメニューに置いてあるのには、良いお店を引き当てたなと。

ちなみに餃子は下記の4種類を食べてきました。

DSC03953.jpgDSC03952.jpg
DSC03951.jpgDSC03955.jpg

定番の餃子に揚げ餃子。 葱まみれ揚げ餃子に水餃子。

個人的には水餃子が一番旨かったっす~[るんるん]



【山バッジ情報】

那須岳の山バッジは、ちゃっかりスタート地点のロープウェイ山麓駅で購入してしまいました。

宿先の煙草屋旅館で山バッジを買おうかと思ったのですが、事前に調べておいてよかった。

宿には売っていないそうで。。。  なので、出発前に買っといたっつうね。


那須岳山バッジ.jpg

那須岳の三山が刻まれているので、迷わずコレにしました。 (他にも種類が多数ありました)

結果、初日の茶臼岳にアタックしておいてよかったなぁと、結果オーライ。。。(^^;)


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