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奥多摩・川苔山 【スペランカー登山隊】 [登山]

川苔山表紙.JPG

今年2017年を締めくくる山として、我らスペランカー登山隊は奥多摩にある川苔山に登ってきました。


川苔山(かわのりやま)の標高は1363m。 渓谷沿いの登山道を歩けば、いくつもの滝がお目見えし、

東京都とは思えないほど自然の豊かさを満喫できる山で、奥多摩でも人気を誇る山。


いつか登りに行こうと、これまで候補には挙がっていたものの今回やっと登れる機会がメグミルク。


集合はJR奥多摩駅にて。

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快晴の土曜日とあってか、駅は山ノボラーの方々であふれかえっていました。


ほとんどの人が雲取山方面のバス停へと流れていく。 きっと雲取山の標高が2017mなので、

2017年度中に登っておきたいという方々が押し寄せたのでしょう。 結構な混雑具合でしたよ。


それに引きかえ、川苔山登山口へと行く川乗橋行きのバスは、乗客全員が座れるほどに空いていましたw

(これはちょっと意外だった)




今回参加したメンバーは隊員N氏、隊員M嬢、わたくし隊長の3名にて。


隊員S氏は、夏休みの補習がまだ終わらない・・・じゃなかった、このネタはもう飽きましたね(^_^;)


今年でこのネタはやめよう。

(もっと早くからやめなさい)





バスに揺られ終点の川乗橋バス停で下車。

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12月となれば、さすがに寒い時季になってきました。 ここ一般車通行止のゲートからスタートします。


歩いたルートはこちら ↓ ↓ ↓

川苔山地図.jpg

川乗橋をスタートし、沢沿いを歩いていくつもある滝を通過し、最後に辿り着くのは大ボス

百尋(ひゃくひろ)ノ滝。 

一息入れたら、そこから一気に標高を上げ、川苔山山頂へと向かう。


下山はJR鳩ノ巣駅へと下るルートを取りました。 コースタイムで6時間強のコースです。





準備を整えAM8時50分、登山開始なり。

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天気は良いのですが、さすがに山中の日影は寒く、肉襦袢(ダウン)を着ながら登り始めマッスル。


しばらくは舗装された道を緩やかに登っていきます。 

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ですが、やっぱり歩くとすぐに汗をかいてしまう性分で、このへんの上着を脱ぐさじ加減って、

いつも判断が迷います。 最初から肉襦袢を脱いでおけばよかったと毎回思うんですけどね、

出発時の寒さには耐えられませんよ(>_<)


この日は風がなかったのが救いかな。



















えっちらおっちら



















出発から45分ほど歩いてチェックポイントの細倉橋へ。

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この先トイレがないので、最後の砦(トイレ)になりますか。


ここで舗装路も終わり、本格的な山道へと入って行きます。

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沢沿いを歩くことで、いくつもある橋で川を何度も渡り返して行きます。

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ホント、しつこいくらいに橋がありますw

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しかしながら、沢沿いのせせらぎの音が、また心地よい山歩きにさせてくれるんですよ。


夏なんかとくに、涼しい山歩きになるんじゃないかな。

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渓谷沿いを歩く道では、所々に多くの滝が出現してきます。




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お約束過ぎて申し訳ない(汗)



いくつかある滝の最後には、大ボスの百尋ノ滝が待ち構えていますが、そこまでに行く間、呼び名の通り

百ヶ所の滝があるんじゃないか?と、隊員N氏と隊員M嬢はスタートから数えてたらしいですが、途中で

数がわからなくなって、最後はズルして 「百」 とか言っていました。 

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そんなわたくしは二人に助言。


『そういえば聞いたことがある。百尋ノ滝は百ヶ所の ”滝” があるんじゃなくて、
百箇所の ”苔” があるんじゃないだろうか・・・』

と、博識超人テリーマンのような口ぶりで、自身気にそれを言い出す始末。


百尋ノ滝の話をしているのに、川苔山の「苔」と勘違いして発言していることに気付かず言ってるもの

だから、隊員N氏からは 「隊長、たまにわけわからないこと言うからな」 と、ダメ出しを喰らう始末。


たしかに、それだと 百苔ノ滝 になってしまう。

自分でも途中でおかしいな?とは思ったが。。。

( ↑ この話のクダリいる?)





標高を上げるにつれ、登山道にはうっすらと雪がチラ積もってきました。

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前日、首都圏では雨が降り、ここ奥多摩では雪が降っていたのだと思います。


凍結とかしていると、橋を渡るにも滑ると危ないので、ひとつひとつの橋が慎重でしたよ。

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倒木に塞がれた橋もありーのですw

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山肌の細い道とか、注意看板にもあった ”滑落事故多発” も有り得る場所なので、結構緊張を強いられた

場所もいくつかありました。 山が凍結している時期ほど細い崖の道は危ないかもしれませんね。






そして、いよいよ大ボス百尋ノ滝へ!


スタートから90分ほどで着きましたぜぃ。

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落差は約40mぐらいあるんだとか。


夏の時季だと、きっと涼しい場所になるんでしょうね~


正直、今時は寒いですw


川にハミ出た枝には、氷柱ができていました。

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滝の下まで近付けますので、見上げればそれなりに迫力はありますね。

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まるでキン肉マンがキン肉ドライバーの特訓をした滝にも見えてきますよ。

(見えません)


雑誌等で見るより、水量が少ないような気もしますが、真冬の頃はこの滝も凍ってしまうのかな?






さて、百尋ノ滝でマイナスイオンを吸収したら(寒いんですけど)、そこから一気に標高を上げてゆくことに。

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多少岩登りをする箇所もあったりして、隊員M嬢は初めての岩場登りを楽しんだようでした。


ストックをついて登るより、岩に手を付いたりして登っていくほうが楽しかったとか。


ストック派の隊員N氏がそれに反論していましたが(笑)



















えっちらおっちら





















徐々に山道も白くなってきました。

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途中、展望が開けたところでは、富士山を見ることができました。

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このあと山頂では雲に隠れてしまったので、くっきり見えてたのはこの時だけでしたね。


登山道が北斜面になると、ザックリと雪が増えてきましたよ。

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下り道ではストックが無いと滑りそうで、隊員M嬢もストックを使わらざるを得ない羽目に。

(前回同様に、山頂までストックを使わないつもりでいたらしいですが、さすがにねw)


前日までの情報では、ここ川苔山は雪なんてほぼ皆無だと思っていたのに、たった夜中の数時間で

積もってしまったのかな!? アイゼンを持参していなかったので不安がよぎりましたが、まだ凍結して

いる程ではなかったので助かりました。

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徐々に標高を上げてゆくと、足毛岩分岐に到着します。

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ここはどちらからでも山頂に行ける分岐になります。


ここまで我々スペランカー登山隊とほぼ同じペースで登ってきていた3人組パーティがいたのですが、

その方々は足毛岩の肩を経由するAコースへと進んでいきました。


一方、我が隊は違うほうのBコースから登って行くことにします。


え? それはなぜかって?


標識を見てください。 BコースはAコースよりも山頂まで0.3kmも距離が短いんです。

(Aコース: 残り1.8km  Bコース: 残り1.3km)

当然です。 ヘタレの我々には距離が短いほうがよいに決まってます。


全員意見が一致しました。 

(どんだけ・・・w)


山頂までのコースタイムは、地図上ほとんど時間は変わりませんが、結果、我々のほうが10分ほど

早く山頂に着きましたかね。 (とくに競争意識は無くてです)


でもその差が、山頂にあるベンチを確保できるかのタイミングにも影響が出てくるかもしれません!


我々はそのおかげで最後の空いていたベンチを確保できました。


一方の3人パーティは、山頂に到着した際に全てのベンチが埋まっており、確保出来ずにいました。


なので、我々が選んだBコースを登るほうがオススメですよ。


・・・つって、ちょっと待ってくださいよ。


あとから山頂に到着して、埋まっていたベンチがタイミングよく空いた!という場面も想定されますね。


先に到着した我々がベンチが空いていなくて、仕方なく地面に座って食事の支度をしていたら、

あとから到着したパーティがラッキーにもベンチを使うことができ、それを目のあたりにした我々が

「あちゃ~ ベンチ取られた~」 という場面も有り得ますよね?


これはやっぱり運とタイミングによるのかもしれません。


なので、登るコースはどっちでもいいです。 お好きなコースをどうぞ登ってください。

(なんだったんだよ、この話は)





さて、話は戻りますが、えっちらおっちらと登ってきて尾根に出ました。

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帰りは、その位置まで戻り、JR鳩ノ巣駅方面(右手)へと下っていきます。

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ここまで来たら、山頂まではあと少しです。

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ほぼコースタイム通りに登って来れました。


スタートしてから3時間半、川苔山に登頂~っす。

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わりと広い山頂です。


しかしながら、山頂標識では ”川乗山” なんですね。

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道中、所々に道標がたくさんありましたが、その字は ”川苔” だったり ”川乗” だったりしてるんですが、

いったいどっちが正しいのかとw


国土地理院の地図では ”川乗山” で標記されているそうですが、正しくは ”川苔山” であると、

ネットのホームページやガイド本では言ってたりします。


富士山を見る最高の景色は 山梨側だ! 静岡側だ! とか、よくそんな言い争いを耳にしますが、

それと似たように 川乗だ! いや川苔だ! と、管轄している方々で争っているようにも思えます。 

(そうなの?)


山頂には三肉点もありましたが、これなんなんだ?

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クリコって彫られてますw



山頂からの景色も良い展望でした。 こちらは雲に隠れてしまっている富士山。

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こちらは中央に見える山が東京都最高峰の雲取山(2017m)かな?

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ということで、川苔山山頂にてフェイスフラッシュ[ぴかぴか(新しい)]

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山頂では運良くベンチをゲト。

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約1時間ゆっくりとモグモグタイムができました。 (寒かったけどねw)

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下山は、鳩ノ巣駅まで南斜面になるので、雪はそれほど積もってはいなくて、滑ったり転んだりすることなく

歩くことができました。

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山はもう葉も落ちた冬支度の装いでしたが、途中で小さい秋見つけた。(by隊員N氏談)

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前回隊員M嬢は、わりとハードだった高柄山を経験したからか、今回はかなり軽快な山歩きができたそうw

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みずから先頭を歩くし、頼もしい限りです(^_^)


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途中、川苔山を振り返る。 一気に下ってきたなぁと。


2017年、今年最後の登山は 奥多摩・川苔山 となりましたが、なかなか楽しい山歩きでした。


東京都とは思えない程に自然の豊かさを満喫できるいい山だと思います(^_^)


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おわり。



【川苔山工程】


川乗橋08:50 ⇒ 百尋ノ滝10:30 ⇒ 足毛岩分岐11:30 ⇒ 川苔山山頂12:25~13:30
⇒大根ノ山ノ神15:20 ⇒ 鳩ノ巣駅15:55  計7時間05分


標高差: 933m
歩行距離: 12.3km

日帰り温泉: 河辺温泉梅の湯
反省会: 馬力(JR立川駅)






【山バッジ情報】

鳩ノ巣駅前にあるお茶屋さんにて、川苔山の山バッジをゲトできました。

川苔山バッジ.JPG

なんで鋼鉄ジーグやねん。







【おまけ: 2017年の登山を振り返って】

2017年もまた、月1ペースで山に行くことをノルマとしてそれを達成し、結果全16回もの山行を

することができました。 (昨年は14回)

家庭を持ってのこの回数は、ホント嫁ちゃんの理解があってこそ。 感謝しかありません。


今年登った山のラインナップを振り返ると、印象に残る山が多かったですね。

まずは、今年登ったすべての山の印象を無駄に一言で表現してみたいと思います。


①檜洞丸
 
⇒ 転倒・・・川の渡渉と下りの階段で2度も転倒。

②三頭山 
⇒ カモシカ・・・登りと下りで2回も遭遇。

③丹沢主脈縦走(鍋割山→塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳→檜洞丸)
 
⇒ ・・・みやま山荘の夕食が焼肉で、用意いただいたお弁当は生姜焼き弁当。肉づくしでした。

④妙義山(中間道)
 
⇒ 撤退・・・中間道崩落、二本杉コースも立入禁止で、2度も阻まれあえなく撤退。

⑤四阿山 
⇒ 直登・・・雪で登山道がよくわからなくなり、山頂方面へと直登し、功を奏す

⑥鳥ノ胸山 
⇒ 謎の声・・・樹林帯の中で道迷い。そこで聞こえてきた変な声。何だったんだ?あれは。

⑦滝子山 
⇒ 圭子・・・登山口に、圭子さん宛の置き手紙が印象深い。

⑧九鬼山 
⇒ ・・・とにかくそこらじゅう虫だらけ。昼休憩もゆっくりできないほどw

⑨奥穂高岳 
⇒ ・・・北アルプスの夏は最高!  

⑩岩木山
 
⇒ 温泉・・・不老不死温泉、後生掛温泉と名湯三昧

⑪八幡平 
⇒ リベンジ・・・またしても八幡平周回できず、リベンジならず。

⑫日向山
 
⇒ 砂浜・・・山頂はまさにマウンテンビーチ!

⑬塔ノ岳(表尾根)
 
⇒ ヤマビル・・・その日だけでヤマビルに2回も遭遇。 冷や汗もんです。 

⑭妙義山(表妙義)
 
⇒ ビビリ岩・・・その名の通り、かなりビビった鎖場だった。

⑮高柄山 
⇒ 想定外・・・道中楽勝なコースかと思いきや、想定外の起伏の多さに体力消耗。低山、侮るなかれ。 

⑯川苔山
 
⇒ ・・・渓谷沿いの山歩きは、滝だらけでした。





ちなみに、上記16座の標高差(登山口~山頂までの高さ)を無駄に足してみましょうか。


◇檜洞丸 標高差1061m

◇三頭山 標高差998m

◇丹沢主脈縦走(蛭ヶ岳) 標高差1383m

◇妙義山(中間道) 撤退の為、未計上

◇四阿山 標高差764m

◇鳥ノ胸山 標高差507m

◇滝子山 標高差1020m

◇九鬼山 標高差547m

◇奥穂高岳 標高差1685m

◇岩木山 標高差375m

◇八幡平 標高差72m

◇日向山 標高差1049m

◇塔ノ岳 標高差730m

◇妙義山(表妙義) 標高差674m

◇高柄山 標高差493m

◇川苔山 標高差933m


というわけで、合計すると 12,291m 登った結果になりました。

軽くエベレストの標高越えてやったぜ~ 

(3年連続同じこと言ってる)


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